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斉藤壮馬さんおすすめの小説「夜市」を20代が読んだら本当に面白かった

夜市 感想

アオキ

ライター・作家として活動中。当サイトでは個人の感想や見解などを書いています。

斉藤壮馬さんおすすめの小説「夜市」

声優の斉藤壮馬さんが好きです

声が好き、キャラが好き、顔も好き。

斉藤壮馬さんを好きになった理由は色々ありますが、一気に好きになった理由は「読書家」ということ。

どのくらい読書家かというと、引くくらいですww

とにかく斉藤壮馬さんは読書の守備範囲が広い。この辺りは本にまつわるエトセトラを読むとわかります。

斉藤壮馬 本にまつわるエトセトラ
本にまつわるエトセトラ

そんな斉藤壮馬さんがなんと地上波番組の「タイプライターズ」へゲストとして出演。

そこでお気に入りの1冊を紹介しているんですが、それが恒川光太郎先生の夜市

恒川光太郎 夜市
恒川光太郎 夜市

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した裕司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた――。

夜市 (角川ホラー文庫) 文庫 – 2008/5/24

夜市の感想

結論、夜市は何度も読みたくなる小説。面白いです

文字数が少なくてページにして90ページほど。そして複雑な文章もなくスラスラ読める。

充実感がある小説

「そりゃ日本ホラー小説大賞受賞しますわ」って、読んで文句ありませんw

夜市のネタバレは避けますが・・・

「おいおいなんだこの急展開」

「いやまじかよ。そういうこと!?」

「恒川光太郎先生、頭良いな~」

と、感じる小説でした。

夜市はね、読んで絶対損しない

読書に慣れてる子なら小学生、中学生にもおすすめしたい

当時の自分ならすげ~喜んで読むと思う。

夜市 (角川ホラー文庫)

夜市 (角川ホラー文庫)

恒川 光太郎
550円(04/29 18:34時点)
発売日: 2008/10/01
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夜市のおまけ 風の古道も面白い

文庫版の夜市には「風の古道」という全く別の小説も収録されています。

おそらく夜市だけでは本としてページ数が少ないので、そのために載せた感じでしょう。

言ってしまえば夜市のおまけ的な小説ですが、その風の古道がまあ面白い

個人的には夜市よりも風の古道が好きですww

風の古道 感想

展開やオチを含めて夜市と似たような雰囲気です。

ですから夜市の出来が偶然ではなかったんだと、改めて恒川光太郎先生の技術の高さを感じました

風の古道もシンプルな文章、表現で作られていて子供でも読みやすいです。

しかし内容は大人も満足すること間違いない。

すべての点が繋がっていく後半は、つい読み急いでしまいますね。

伏線回収が圧巻でした

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恒川光太郎先生のすごさ

私、実は今回が恒川光太郎先生の作品と初めましてでした。

もっと早くに読みたかった

それこそ中学生の頃に出会えていたら、何か世界の味方が変わったんじゃないかって思いますね。

いったい恒川光太郎先生のどこにハマったのか、そのすごさはずばり構成力だと思います。

伏線回収がすごい

夜市も風の古道もいわゆる伏線回収がうまいんですよね。

「これ伏線だろ」って思わせずさらっと布石を置いていくのがうまいな~と。

そして伏線回収するターンになったら怒涛なんですよね。

これが読んでいて気持ちが良い

そういった流れを考えて書いていると思うと、恒川光太郎先生は非常に頭の良い人だな~と感じます。

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読みやすいのに中身のある物語を書くのがすごい

すでに言ってきましたが恒川光太郎先生の文章は読みやすいです。

日常の言葉だけで書いているんじゃないかってくらいには簡単で「この言葉の意味なんだろう」って、作品から離れる瞬間がなかった。

そこで離脱しないからスラスラ読めるし、夜市(風の古道)に関しては文字量も多くない。

料理で例えるならゆで卵を作っているのに、食べたことないゆで卵になっている感じ。

シンプルに作っているのに、中身は全然淡白じゃない

「こんなシンプルなのに小説として満足感がある」と、読んでいて不思議な感覚になります。

「夜市」を20代が読んだら本当に面白かった

読書ガチ勢の斉藤壮馬さんがおすすめしている小説に外れナシと、改めて思いました。

斉藤壮馬さんにはぜひ小説ソムリエとして、これからも面白い作品を紹介してほしい。

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