レビュー 雑記

ドイツ代表の弱体化はレーヴ監督時代の”W杯優勝の代償” CF不足よりも守備が深刻だ

アオキ

ライター・作家として活動中。当サイトでは個人の感想や見解などを書いています。

普段はFC町田ゼルビアのマッチレビューなどを書いているアオキです。

今回は、そのゼルビアよりも長く応援しているドイツが、弱体化している理由を解説していきます。

あ、もちろん日本代表が素晴らしいサッカーをしたのは大前提!!

にしても「過去より弱くなっているのはなんでや」ということです。

ドイツ代表の弱体化の理由

ドイツが弱体化している理由はもちろん1つだけではありません。

CF不足を筆頭に戦術のトレンド変化、また見えない部分(選手や監督の関係)でも何かしらあるんでしょう。

その中でも僕が強く感じているのはレーヴ監督時代の”W杯優勝の代償”です

レーヴ監督時代の”W杯優勝の代償”がドイツを弱体化させた

2014年、ドイツはブラジルW杯を制覇します。

欧州のチームとして、南米開催のW杯で優勝した初めての国になりました。

ポスト国のブラジル代表を7-1で粉砕したミネイロンの惨劇など、今でも記憶に残っている人もいるでしょう。

しかし、今思えばこの大会で優勝した。優勝できてしまったことが、ドイツ代表を弱体化させているきっかけ・根源だと感じます。

個人とノイアーに任せた守備で優勝できてしまった

この大会、ドイツが優勝できたのは間違いなくノイアーの活躍です。

GKの新しいプレースタイルを披露して、異次元の反応でドイツのピンチを防ぎました。

まさに守護神。神がかっていました

DFもフンメルスとボアテングというCBで対人では圧倒

また、彼らは当時バイエルン所属ということでそこの連携はあった

そのためレーヴ監督は守備をチームではなく、彼らに任せてしまった。

言ってしまえば「戦術ノイアー」とか「戦術バイエルンコンビ」。みたいな感じ

だから大会中も危ない場面はなんどもあったわけです。

ノイアーがあれほど活躍したということは、それだけ攻められまくった証拠でもあります

特にハリルが率いていたアルジェリア代表との試合は、唯一負けを感じました。なにせ縦に速いサッカーですからピンチの連続。

これはいくらノイアーでも耐えられないんじゃないかと

しかし異次元のノイアーを中心に守り切った。チームはその後も個人の守りが踏ん張って優勝。

今思えばテキトーな守備で優勝してしまったわけです

ドイツはテキトーな守備で優勝できた成功体験から抜け出せていない

一般的なチーム。特に最近は連動したプレスや組織的なブロックで、チームで守る守備が多いと思います。

けれど、ドイツにはそれが未だに植え付けられていない

「我が軍のCBは対人で負けない」

「抜かれてもGKがなんとかしてくれる」

ドイツの失点を見ているとそう考えていそうな気がします。

日本戦に関してはリュディガーが途中からやる気なかったように見えますし、選手を適性ポジションで使っていないなどハンジへのツッコミはあります。

だけど、それよか「もっと組織で守れよ!」と

もうノイアーはスーパーマンではないし、CBのクオリティもあの2人には及ばない。

守備の意識を変えないと、仮にレヴァンドフスキがドイツ代表にいても意味がありません。

まずは失点を減らさないといけない

CF不足よりも守備が深刻だ

点が取れてもあの守りじゃ勝てないでしょう。

身長や技術で大きな差がない限り、ドイツの個人任せの守備は通用しません。

むしろ攻撃のタレントは揃っていますから、点は取れるはずです

日本のように良い守備から良い攻撃。この形を目指せばCFがいなくても関係ありません。

日本だってポストタイプのCFは人材難ですが4点取れているんですからね。

まずは失点しないこと。過去の栄光は置いて、プライドを捨ててチームで守備をする。

新監督には守備意識の改革を期待したいです。

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