レビュー 雑記

映画『JOKER』感想。アーサーをジョーカーに変えたのは誰だろう?

映画ジョーカー 感想

アオキ

ライター・作家として活動中。当サイトでは個人の感想や見解などを書いています。

記事内にジョーカーのネタバレは特にないつもりですが、気になるなら今すぐ映画見ましょうww

映画『JOKER』感想

僕はバットマンやアメコミヒーローに興味がなく、アベンジャーズすら知らないのだが「ジョーカーは見た人を犯罪者にするほどの映画なのか?」と、気になってジョーカーを見てみた。

結論から言えばネガティブな物を見せ続けられたわりに満足感がある映画だった。

それと、例の京王線の犯人は「ほんとうにジョーカーを見たのか?」と思った。「言い訳に利用しているだけじゃないか?」とすら思う。

何が言いたいかというとこの映画JOKERは、そんな単純な映画じゃないってことだ

てっきりジョーカーという殺人鬼の快楽殺人映画だと思っていたのだけど(悪魔のいけにえ的な)、ソーヤー家のほうがよっぽど残酷なので放送禁止に値する映画であるww

とまあここまでは前置きで、映画ジョーカーの感想・見どころ・おもしろさ。世間の評価やレビューなどをこれから書いていく。

見るかどうか迷っているなら見て損はないだろう。ハッピーな気持ちにはならないけどねww

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JOKERは格差社会の末路を描いた映画

僕はそう思っている。行き過ぎた格差社会・資本主義社会は9割の敗者によって1割の勝者ごと潰される

映画ジョーカーからはそんなメッセージを受けた。ジョーカー風に言えば「いつか報いを受ける」だ。

映画ジョーカー

おもしろいのがこの映画は90年代のアメリカを舞台にしているのに今の世界とマッチすることだ。

ちなみにこの映画の公開は2019年10月コロナ禍直前でまだ世界の雰囲気や景気は良い方だったのも覚えておきたい。

しかし今はどうだろう

投資家など金融資産持ちは儲け続け金が余って、石ころのイラストに億の価値がつくNFTブームを後押しした。しかし一般生活レベルでは補助金など給付金などを出さざるを得ない状況だ。

豊かな人は豊かになっている一方で、貧しい人はより貧しくなっている。JOKERで描いた格差社会が少し前倒しになって現実世界にやってきたような気がする。

だから思うんだ。誰でもジョーカーになる可能性がある

誰でもジョーカー(無敵の人)になる可能性がある

映画ジョーカー

そもそも映画のジョーカーは貧しいからジョーカーになったわけではない。貧しさ以外にも同情が足りないほどの理由が、アーサー(ジョーカーの本名)にはある。

たとえば家庭環境や病気だ。しかしこれらは生まれたときに決まる。親ガチャという言葉が話題になったが、このアーサーも親ガチャが悪かった。彼を苦しめている病気も親が原因だからね。

生まれた親がたまたまネグレクトをせず、たまたま愛情がある人で、たまたま親が2人いて、休日は家族で出かけるなんて子供時代を過ごせればアーサーはつまらないコメディアンになれたかもしれない。

しかしそうはならなかった。でもアーサーと僕らの違いはなんだろう

虐待をする親のもとに生まれた子と、休日に家族で出かける家の子の違いはなんだ。

運だよね?だから誰でもジョーカーになる可能性があった・あるってこと。

そして大人になってから格差社会で笑いもの(バカ)にされ続けた結果、ジョーカーは誕生した。アーサーを受け入れる人がいれば、そういう場があればジョーカーにはならなかったかもしれない。

ジョーカーは無敵の人だった

映画の中で主人公アーサーは自分で言う「もう失うものはない」と。いわゆる無敵の人だった。何もかも失った。

映画ジョーカー

だから無敵の人を作らないことが犯罪抑止につながるはずだが、あまりにも貧しい人がいる限り無敵の人は生まれるんだろう。資本主義の負け組と言われる人が増えれば当然、勝ち組である人への不満は強まる。

だから格差は数字だけではなく、体感的にも小さくならなければいけないが今の世界はどうなるだろう。ジョーカーがヒーローになる世界が来ないことを祈る。

映画ジョーカーの興行成績はR指定作品で1位

ジョーカーのWikipediaを見ると興行成績は良さそうだ。

R指定作品として、全世界での興行成績において、『デッドプール2』が保持していた7億8,500万ドルの世界記録を塗り替え、10億ドルを超え[20]、1位を記録[21]。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アメリカでは歴代1位(R指定作品)。日本でも50億円を記録しており、R指定作品としては売れたほうではないか。

ちなみに全年齢指定で興行収入50億円は次のような作品

興行収入50億円の映画
興行収入50億円の映画

バケモノの子、日本沈没、新劇場版エヴァQ、ポケモン、ドラえもんと名作ばかりだ。年齢制限がついた上でこれらと並ぶのだからジョーカーはヒットしたと言って良いだろう。

映画ジョーカーのレビューは平均的

映画レビューといえばロッテントマトだがそこでの評価は平均評価らしい。

Rotten Tomatoesによれば、高評価をつけたのは503件の評論のうち347件の69%、平均して10点満点中7.28点である[26]。 Metacriticによれば、58件の評論のうち高評価は32件、賛否混在は15件、低評価は11件で、平均して100点満点中59点という平均的評価にとどまっている[27]。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

興行成績を見ると素人(大衆)にはウケたものの、玄人からするといまいちだったようだ

映画ジョーカー最大の見どころはホアキンフェニックスの演技

なんといっても主演のホアキン・フェニックスの演技。ネガティブな映像とストーリーなのにJOKERを見て妙な満足感をいだけるのは、彼の演技がそれほど見ごたえ十分だからだ。

映画ジョーカー
映画ジョーカーのホアキン

実際ホアキンは米・英のアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞などでいずれも主演男優賞に輝いている。

映画ジョーカーが作品賞に輝いたのはフランスの金獅子賞、日本アカデミー賞の最優秀外国作品賞などのため、主演のホアキンは作品以上に評価されていると言ってもいいだろう。

また、吹き替え版ではジョーカー(アーサー)を平田広明さんが担当する。アニメワンピースのゾロ役の人といえば分かるだろう。しかし声はゾロとは違い高音だ。ゾロのイメージしかなかったので、こんな声も出せたのかと驚く。

特に笑い声の演技は「声優すげえ・・・」と、言葉を失う

ホアキンの笑い声よりも不気味さがある平田さんの笑い声は必見なので、ぜひ字幕版・吹き替え版両方見てほしい

ちなみに平田さんはパイレーツオブカリビアンのジャックスパロウの吹き替えもやっているそうだ。

ジョーカー感想まとめ アーサーとして向き合えるか

書いていてふと気が付いたが、アーサーはとあるキャラに言っていた。「やさしいのは君だけだった」と。あの場面でジョーカーがそのキャラを殺さなかったのはそれが理由だろう。

もちろんジョーカーは紛れもない犯罪者だ。しかしそれ以前は少し問題があるアーサーだった。

殺人鬼ではない、人間だ

映画ジョーカー

おそらく今も世間には犯罪者予備軍のような人がいるかもしれない。しかしそんな彼らとも、人として向き合うことで救えるのではないか

別に寄り添わなくても挨拶をする程度でいい。作中の同じアパートのシングルマザーのキャラのようにね。怖かったら必要以上にかかわらなければ良いのだ。

逆に馬鹿にしたり突き放した人間が映画の中でどうなったか考えてほしい

アーサーをジョーカーに変えてしまったのは誰だろう。

もし、冒頭の場面がなかったら? もし、電車の中でアーサーを馬鹿にしなかったら?

犯罪者を作り出すのは僕たちの側なのかもしれない。

アマプラのレビューを見ていてひとつ、秀逸なたとえがあった。

この映画は「勝ち組か負け組かをわけるリトマス紙的な映画」だと。

だからこの映画を見て「くだらない」「反社の映画」と感じるのはあなたがそっちの人だからかもしれない。もしそう思うなら気を付けたほうが良い。さっきも言ったがアーサーをジョーカーに変えてしまったのは誰だろう。くれぐれも面と向かって他人を馬鹿にしないことだ。

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