雨を告げる漂流団地感想
スタジオコロリドの映画『雨を告げる漂流団地』を見てきました
結論から言うと「ショタが好きなら見ても良いけど、うるさい子供たちを許容できないなら向いていない」。そんな映画。
ちなみに筆者の僕はペンギンハイウェイ、泣きたい私は猫をかぶるもテレビで視聴してコロリド作品を履修ww
見比べた感想としては「ペンギンハイウェイが一番面白くて、今回の雨を告げる漂流団地は一番微妙かな~」という感想です。
雨を告げる漂流団地の何が微妙だったのか、これから書いていくので見ようか迷っている人は参考にしてみてください。
また、筆者のアオキは小説なども書いているので、作家視点も入っています
夏トンの感想はこちら
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見ている側も漂流する映画
雨を告げる漂流団地の一番ダメなところはストーリーのゴールが分からないところ。そのため映画を見ている側も2時間近く、まさにキャラ達と同様に漂流することになります。
あえてそう描いているならなる高度な演出だと思いますが、にしてもそのせいで見ていてストレスを感じるかもしれません。
もちろん漂流した団地から元の場所に戻ることが目的なのは言わずもがな分かるんですが「それだけの話なの?」って思われてしまう。
察しの良い人は映画を見ながら漂流した理由(原因的なモノ)は分かるでしょう。でもこのストーリーがどういう着地をするのか見えてこない。
だから見ていて疲れてしまう
なにしろ舞台は海の上から特に変わらず、やっていることも喧嘩ばかりで物語が進んでいる気がしないんですよね。
子供の喧嘩が多すぎる
雨を告げる漂流団地のメインキャラはみんな子供たち。小学6年生という素直になれないお年頃なので、喧嘩とかそういうのは多いだろうと覚悟していました。
特に言い合いとか
でも見終わって思ったのが、メイドインアビスの子たちってかなり大人びていたんだな~とww
雨を告げる漂流団地はいくら子供だけとはいえ喧嘩が多すぎかな~
特にメインの2人は2時間ずっと喧嘩してるような感じ。そして子供なので役者の声も高いんですよね。だからちょっと、うるさい映画と感じてしまうかもしれない。
事実、エンドロールを見終わって退場するときに近くの人が「○○うざくなかった?」と話しているのが聞こえたww
僕はレイナちゃんもナツメも年相応な感じで良いと思うよ・・・擁護しておきますw
背景も変わらないので飽きてくる
雨を告げる漂流団地ですからね。タイトル通り団地が漂流している。海の上をずっとです。
景色は変わらず徐々に飽きてきます。自分漁師向いてないなと分かりましたw
もう少し色んな場所に上陸したり、冒険してほしかったな~という印象。こうすればもっと面白くなったと思う点が冒険ですね。子供たちは冒険させるに限るw
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雨を告げる漂流団地はもっと面白くできた
団地で漂流しつつ次々現れる未知の場所を攻略して、目的地を目指す感じにすればもっと面白くできたんじゃないかと思いました。
のっぽくんを届けることを目的にする
雨を告げる漂流団地のキーキャラクターにのっぽくんがいます。声優は村瀬歩さん(ハイキューや原神などで主役・重要キャラを担当)。
個人的に村瀬さんが好きなので僕はわりと楽しめてはいたんです
ただ、物語のゴールが分からずモヤモヤする。ならばそう、のっぽくんを目的地に届けることをもう序盤で視聴者に教えてしまえば良い。見終わってそう思いました。
のっぽくんの秘密をオチに使いたかったのは分かるんですけど、彼の秘密に対して決定的な証拠が出た時点でシナリオの目的地をハッキリさせれば良かった。
そうするとのっぽくんをもっと自分のことを把握している優秀なキャラにする必要があるわけですけど、それでええやん。あのメンバーに1人くらいそういう進行役がいないとストーリーが漂流しちゃうって。
のっぽくんの目的地まで冒険すれば良い
で、のっぽくんを届けることになった上で冒険開始ですよ。ジャングルとか氷の大陸でも良いけど、もしくはそれぞれのキャラクターに関する場所とか、どこを冒険するかは色々考えられる。
最初はまとまりがなかった子供たちが冒険を通じて協力して仲良くなっていく方が自然だと思うんですよね。
まあ、その仲直りを雨を告げる漂流団地は感動的な見せ場にしているので、喧嘩を引っ張ったんでしょう。ただそのせいで見どころが少ないなと感じます。
ペンギンハイウェイの方が面白い
スタジオコロリド作品はまだ3作品しか見ていませんが、長編映画は一番最初?のペンギンハイウェイが面白いです。つまりペンギンハイウェイでつまらないと思ったなら、雨を告げる漂流団地も楽しめない可能性が高い。
上記2作品に比べると泣きたい私は猫をかぶるは系統が異なるので、そちらは楽しめるかもしれませんね。僕もまた見たいとは思いませんが、世界観とか設定とかは好きっちゃ好きです。
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