※ただのファンの感想記事です
FC町田ゼルビアに柴崎岳は必要か?
まず私は柴崎岳が好きな選手だ。
通っている美容院で「好きな日本代表選手は?」と聞かれて数秒黙って柴崎岳と答えた。相手も「・・・俺も」と、美容師の素を引き出したのを覚えているw
柴崎は奪ってからスペースへ出して、得点機を演出できる素晴らしい選手だと思う。ミドルも打ててインターセプトも悪くない。トップ下に置いてもいいし、遠藤航のようなデュエルに強い相棒がいるならボランチでもいい。
チームにいればリズムをつくれるし、セットプレーでもキッカーになれるだろう。攻守こなせる便利屋という印象だ。
しかし、私は今の町田ゼルビアに柴崎はいらないと思う。
柴崎岳がゼルビアにいらないと考える3つの理由
理由は以下の通りだ。
- 町田には代わりの選手がいる
- チームの戦術に合わない可能性
- 夏の加入はリスクがある
前回のゼルビア記事
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黒田ゼルビアがJリーグに植え付ける「新しい文化」 町田ゼルビアのサッカーから日本代表が強化される!?
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町田には代わりの選手がいる
代わりとして浮かぶのは下田北斗だ。
彼は柴崎に非常に似ていると思う。というかほぼ同じタイプの選手だ。
自陣から前線のスペースへボールを出せるし、キッカーもできる。ミドルシュートもあれば、インターセプトも悪くない。
稲葉のような刈り取り役とボランチを組めば攻守のバランスが取れる。
高江と組んだら高江がより前めに出れるし、あるときは下田が出たりと、変化のある攻撃が可能になるはず。
もちろんクオリティは柴崎が上だが、下田北斗も決して悪い選手じゃない。特にJ2では贅沢だと思う。
柴崎は町田の戦術に合わない可能性が高い
仮に柴崎を使うなら、それに合わせた戦術・システムが必要だろう。
まず今のように90分ハードワークをしてゴールを隠し、デュエルで負けないようなサッカーは、今の柴崎にはキツい気がする。
彼はテネリフェでヒーローになり、ライバルチームのヘタフェへ引き抜かれた。しかし、ヘタフェがラ・リーガでフィジカルサッカーを行うと柴崎の影は薄くなっていった。そしてどんどん下降気味になり今に至る。
つまり、柴崎はフィジカル重視の町田・黒田監督のサッカーに対する適性は低い。
適性ならこないだの試合を見ていて思ったがトップ下がある清水の方が、柴崎が活きる気がした。トップ下柴崎、サイドに乾。前にサンタナ。町田ほど守備のタスクもないだろうから、柴崎もやりやすいだろう。
夏の大物選手の加入はリスクあり!
今の町田ゼルビアの雰囲気は最高だ。去年と見比べるとほんと涙がでるほどチーム・スタッフの仲が良い。福井とポープが勝利後に熱く抱き合っていたのは感動した。これはカタールで番狂わせを起こした日本代表に通ずるものがある。
そう、雰囲気とかメンタルとかそういう面で見れば正直今の選手だけで十分。変に新しい選手が入って、雰囲気が壊れないかと心配になる。
特に柴崎のようなワールドカップの代表で、海外で十分やってきた選手の場合は、プライドが邪魔してその輪に入らないんじゃないかと不安だ。
柴崎が平気でも他の選手が気遣ったり、臆してしまうことがあるんじゃないかと。
ゲームならそんなこと関係なく数字が大きい選手ばかり揃えればいいが、現実はピッチ外のことも考えて取らないといけないだろう。
強化部門の原さん(フットボールダイレクター)も開幕前の会見で、選手を獲得した際の基準の1つとして「相性」をあげていたと記憶している。人間同士の相性はもちろん、ビジョンなどそういった面も考慮している。
いわゆる適性診断的なものがあるのか分からないが、これに関しては柴崎がどこまで合致しているか未知数だ。
ゼルビアが真に補強すべきは両SB
ゼルビアが真に補強すべきは両SBだ。翁長・奥山のコンビは去年から出っぱなし。
CBの藤原やFWの荒木のように出て来る選手がいない。
怪我さえしなければフル出場問題ないのかもしれないが、今季の町田は怪我人も定期的に発生する。
もしあの二人のうち片方が、いや両方が出られなくなったらと思うと柴崎なんてとっている場合じゃない。
もちろん控えの選手がブレイクしてくれればそれが理想である・・・内田瑞己とか見てみたいんだがな。
柴崎が町田ゼルビアに来てくれた場合のメリット
柴崎がもしも来てくれたら以下のメリットがある。
- 攻撃陣の活性化
- 集客効果
- 経験の還元
攻撃陣の活性化
攻撃陣の活性化だ。エリキ、平河らスピード自慢の彼らを気持ちよく走らせて、チャンスを演出してくれるだろう。
そしてデュークにも彼好みのボールを出せる。今季見ていてどうやらデュークはふわりとした山なりのボールよりも、早くて低めのボールの方が合わせやすそうに見える。そういえばワールドカップでもそんなボールでゴールを決めていたっけ?
岡山のときは競り合って飛んで決める印象もあったが、うちのキッカーとはまだ調整が必要なのだろうか。
でも、柴崎ならすぐにお望みのボールを供給してくれるはず。
集客効果
言わずもがな知名度がある。人気は微妙なところだが(好きな僕でも、あまり人気のイメージはない)、見たい!と思う人はいるだろう。
そしてワールドカップにも出たバリバリの元代表選手がいるとなれば、一時的な増員や新規サポの獲得にも繋がるかもしれない。グッズの売り上げの恩恵もありそうだ。
ピッチ上よりも、むしろ集客方面で柴崎には来てほしい気持ちが強い。
そうしたら太田宏介はどうなるか・・・心配ではあるが。
経験の還元
世界を知る柴崎には選手たちも憧れている人がいるかもしれない。
特に若い選手は、選手になる前から好きだった人もいるかも。
そうした憧れの存在と一緒にプレーできるならモチベーションがあがることも期待できる。
また、もしもJ1に昇格して戦う際、バリバリの経験者がいることは初めてJ1で戦う選手・チームにとっても心強いだろう。
さらに先のことを言えば、ワンちゃん指導者として町田に残ってくれることもあるかも!? 黒田監督の下でコーチとして活躍する柴崎とか、見てみたい。
ただ、それは鹿島の方が相応しい気がするんだけどね。
そもそも柴崎が町田ゼルビアを選んでくれる可能性は?
正直、かなり低いと思う。だから好き放題こんな記事を書いた。
おそらく来ない。日本に来るなら鹿島じゃないだろうか。それか資金力で神戸?
スペインやポルトガルなのどヨーロッパで続行が本人の希望だろう。奥様も「J2のクラブにいる旦那」は反対しそう。
町田との縁は黒田監督くらいだろうし、仮に資金力があっても年俸格差が大きくなるのはチームにとってあまりいいことではない。
町田が本気の補強をするのはJ1に昇格してからだ
2023年シーズン開幕前の会見で、藤田社長が言っていた。
J1に昇格したら代表など知名度のある選手を狙いにいく──みたいなことをね。それまでは堅実な補強を原さんにお願いしているように見受けられた。
だから、そういったタイミング的にも夏に柴崎を取りに行くことは避けると思う。
ただ、経営者ですからチーム状況から夏が勝負どころ!と判断すれば先行投資はありえそう。
おそらく藤田社長もここまで順調にいくとは思っていなかったんじゃないかな。僕も思っていなかった。プレーオフ圏内ならいいなって。
それが清水にあの劇的な勝利。あんな試合見せられたら「こりゃ強いチームの勝ち方」「J1いくチームの勝ち方!」とか思っちゃうよ。
社長の心が盛り上がっているなら、夏の大型補強、あるかもしれない?
(馬問題が心配ですが・・・)