ライティング

小説の文末が「た」ばかりになる問題。作家が教える2つの解決方法

小説の書き方

アオキ

ライター・作家として活動。中2から小説家を目指していたら、業界未経験で東証一部のライターになっていたのが持ちネタ。

小説の文末が「た」ばかりになる!!

というweb小説家のみなさんこんにちは。

なろうやpixivで80万文字ほど書いて、最近は短編小説を出版しているアオキです。

※Amazonで試し読みもできます

とまあ、そこそこ小説を書いてきた僕が今回は、小説の文末が「た」ばかりで悩んでいるあなたへ、解決方法を2つ教えます

小説の文末が「た」ばかりになる

自分が書いた小説を読み直すと文末が、「〜だ。」「〜た。」ばかりになっているなんてことはありません?

例えばこんな感じ

例文

──全ての始まりは中学の入学式だった。

俺の名前はアオキ。この春より中学生になった。

全3校の小学校の卒業生が通うこの中学は、全校生徒100人という小さな学校だ。

※この例文は以下なんども使用します。ツッコミどころはあるかもしれませんが、あくまでも例文としてご了承ください

文末の言葉が同じような音で続いてしまっている状況。小説書きあるあるだと思います。

例文は短いからあまり気にならないけど、これが何万文字と続く物語の中で発生したら困りますよね。

どこか味気ない感じになります。読んでいても冷める

という僕も気がついたら文末が「た」、「だ」になってることはあるある。

だから、そうならないための解決方を見つけました。

小説の文末を解決する2つの方法

ずばりこの2つ

解決方法

  • 名詞をそのまま文末にする
  • 可能な限り文をまとめる

方法1:名詞をそのまま文末にする

名詞をそのまま文末にする方法が一番楽。

いわゆる『体言止め』ってやつです

名詞はリンゴとか、死神とか、ノートなどいわゆる物の名前。さっきの例で言うと入学式、中学生、学校が名詞。

つまりそれらの名詞をそのまま文末にしちゃえってこと。

名詞をそのまま文末にしても意味が伝わるのが体言止め。

さっそく体言止めの例を見てみましょう

例文

──全ての始まりは中学の入学式。

俺の名前はアオキ。この春より中学生になった。

全3校の小学校の卒業生が通うこの中学は全校生徒100人という小さな学校。

入学式だったを入学式、学校だを学校に変更しています

これが名詞をそのまま文末にするということ。

応急処置みたいなもんですが、だいたいこれでなんとかなります。

体言止め万能すぎる

※「小さな学校だ」が「小さな学校」になると多少強引な感じはありますが、意味としては伝わりますよね?

他にも違和感はあるけど例なのでいったんスルーw

【補足】意味のある文末なら気にしなくて良い

また例を出します。修正前の一番最初の例です

例文

──全ての始まりは中学の入学式だった。

俺の名前はアオキ。この春より中学生になった。

全3校の小学校の卒業生が通うこの中学は、全校生徒100人という小さな学校だ。

この中で意味のある文末どれだと思います?

いや、全部大した情報ないやろって感じですけど正解は「──全ての始まりは中学の入学式だった。」の「だった」

「だった」と言うことは、作品を語る主人公はこの物語よりも未来にいて、その未来から中学時代の自分を回想している。つまり昔語りをしていると受け取れますよね?

これは「だった」があるからそう感じられる。つまり意味がある文末ってことです。

ちなみにさっきの体言止めの例では「だった」を外していました。

体言止めの例文

──全ての始まりは中学の入学式。

俺の名前はアオキ。この春より中学生になった。

全3校の小学校の卒業生が通うこの中学は全校生徒100人という小さな学校。

読んでいても時系列が変わったと感じませんでしたか?

前提として主人公が語る場合、ある程度未来から振り返っているわけですが、「全ての始まりは中学の入学式」になると「──全ての始まりは中学の入学式だった」よりも中学時代に近い、もしくは入学式からそれほど経っていない時期から語っていますよね?

つまり何が言いたいかというと、文末によって印象が変わる場合は『た』ばかりになっても気にしないで使いましょう。

解決方法2:可能な限り文をまとめる

可能な限り文をまとめる。さっそく例文です

まとめた例文

──全ての始まりは中学の入学式だった。

この春より中学生になった俺アオキが通うのは、全校生徒100人という小さな学校。

元の例文がこちら

例文

──全ての始まりは中学の入学式だった。

俺の名前はアオキ。この春より中学生になった。

全3校の小学校の卒業生が通うこの中学は、全校生徒100人という小さな学校だ。

まとめた文の例では情報を削ると同時に、文章も簡略化します。

単純に文章が減ればその分、文末も減りますから「た」ばかりになりにくい

可能なら文章はまとめましょう

だけどもしも物語の展開に関係するなら、そういった情報は残しても良い。つまり『シナリオに関係ないものは積極的に削ろう』ってこと。

本編には関係ないけど「どうしてもこの表現は必要だ!」というこだわりがあれば、それは大事にしましょう。

僕はそういうこだわりを尊重するタイプですw

小説の文末の書き方まとめ

文末の書き方まとめ

  • 小説の文末は体言止めを使っていこう
  • 小説はなるべく文章をまとめて書いていく
  • 小説を書く上で自分のこだわりも大事に!

ちなみに例文の続きはこう

例文

──全ての始まりは中学の入学式だった。

春より中学生となった俺、あおいが通うのは全校生徒100人という小さな学校。

これは、俺がそこの生徒98人を殺すことになる物語。

このノートを見ると今でも鮮明に蘇るあの日の光景。だってまさか思わないだろう?落ちていたリンゴがまさか死神の────

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

-ライティング
-