美輪明宏さん著『ああ正負の法則』
美輪明宏さんの『ああ正負の法則』という本を紹介していく
帯を見ると宗教の本かと思ってしまうが、安心してほしい。
美輪明宏さんを神として崇め、信じる必要はないw
ただ、人生のカンニングペーパーという表現は伊達ではない
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『ああ正負の法則』に書かれていること
現代風に言うと「ああ正負の法則は」ライフハックだ。物事の考え方、精神的な話。
こうしたら人生が生きやすくなる──ということが書かれている
序盤はまるでオカルト本のような気がして、ぶっちゃけ読む気がしなかったのだが、中盤から化けた。
『人生のカンニングペーパー』という表現は大げさではない。
ああ正負の法則に書かれていることを知っているか、知らないかで差は出るだろう。
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この後に話す給料の考え方でもそう思うはずだ
- 不幸な人
- 人生うまくいかない人
上記の人は特に読むべき。
おそらく中古で買えるだろうから、なるべく早く読むと良い。
読書が嫌いな人にこそすすめたい数少ない本だ。
『ああ正負の法則』感想
「ああ正負の法則」は2002年の本なのだが今読んでも新鮮な情報・響く言葉がある。
改めてモロの君・・・じゃなくて美輪明宏さんの先見性に驚かされた。
たとえばそう「給料は我慢料」という言葉
給料は我慢料
美輪明宏さんはこの本を書く前から「給料は我慢料」と、主張してきたらしい。
令和の今ならまさに怪しいインフルエンサーあたりが言いそうだが、2002年のさらに前から三輪さんは言っている。
きっとそう、室町時代ぐらいから
給料は我慢料というのはどういうことか。三輪さんいわく以下の通りだ。
イヤなこと(負)を背負う(我慢する)からそれだけのお金(正)をいただける
ああ正負の法則
一見サラリーマン批判のように見えるが、下記のようにも解釈できる。
イヤなことでも耐えればちゃんと見返りが待っている
つまりイヤなことを我慢するのは悪いことだけじゃないよ。ちゃんと意味があるんだよと。
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美輪さんは働くことを馬鹿にしてはいない
とはいえやはり現代っ子の僕には「サラリーマン批判」として考えた方がしっくりくる
「給料をもらっている限り一生我慢の人生ですよ」と、言われている気がしてならない。
だけどこの本を読んだ限り、三輪さんは働くことは当然馬鹿にしていない。
「一生懸命働くことはすばらしい」「働かざるものなんとやら」と、考えているはず。
美輪明宏さんは毒舌!?
僕はあまり美輪明宏さんを知らないのだが、この本を読んでいて毒舌なのかなと思った。
ハッキリ物事を言うからそう感じたのかもしれない
あの年代の人にとってはなんら大したことがない表現でも、今読むと面白い。
たとえば「石川啄木は愚痴ばかり書いた人」と、教科書に出てくる人物を一蹴したのはとても面白かった。
今生きている人で石川啄木を、的確にそう表現できる人は美輪さん以外にいないんじゃないだろうかww
とはいえ美輪さんは人をディスってばかりじゃないので、安心して読んで欲しい
ディスられたのは石川啄木くらいだと思う。あとは外国の芸術家も数人ディスられていたww
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年寄りの言うことは聞くものだ
久々に「年寄りの言うことは聞くものだ」と、思った
やはり美輪さんの年代の人の価値観を見る機会は少ない。
それになんといってもあの美輪明宏さんだ。とてつもなく濃い人生を歩んできたお方。
そんな美輪さんの思考・価値観を見るのはとても参考になる。
20代の僕にとってはまさに人生のカンニングペーパーと言ってもいいほど、面白い本だった。